操作

栴檀

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:28時点における192.168.11.48 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

せんだん/栴檀

香木の一種。Ⓢcandanaの音写語。旃弾那などとも音写される。赤栴檀や白栴檀などの種類がある。赤栴檀は香りが良いとされ、また白栴檀は体に塗ることで熱を取り去るとされる。このように栴檀は香木や薬として用いられる他、仏像の材料ともなる。『無量寿経』には「身の諸もろの毛孔より、栴檀香を出だす」(聖典一・二三五/浄全一・一二)と説かれ、法蔵菩薩の身体を讃えている。また阿含経典などにおいて、この表現は女性の美的徳目の一つを表すために用いられている。


【執筆者:石田一裕】