伊藤唯眞著作集
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:19時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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いとうゆいしんちょさくしゅう/伊藤唯眞著作集
伊藤唯眞著。全四巻。平成七年(一九九五)から同八年にかけて、法蔵館より刊行。著者の長年にわたる研究の成果をまとめたもの。構成は一・二巻が無名の民間教化僧である聖を論じた『聖仏教史の研究』上下、三巻が仏教民俗を論じた『仏教民俗の研究』、四巻が浄土宗史を論じた『浄土宗史の研究』からなる。日本仏教は高僧によって指導される「表層仏教」だけで存立するものではなく、聖が領導する「基層仏教」の展開によって存続しえたとし、基層仏教の領域の解明という研究視角から、聖仏教の展開史とその一部としての浄土宗史、国民文化の基層文化としての仏教民俗史を究明している。
【執筆者:曽田俊弘】