東京都文京区小石川。無量山全忠寺。東京教区№一五一。開山は運蓮社霊誉単無。正保四年（一六四七）小石川伝通院において松本藩主・於大の方の甥であった水野忠清（一五八二—一六四七）を葬った際、その菩提を弔うために建立した塔頭たっちゅう。それ以来水野家の菩提寺となる。一説には一七回忌に際し、息子忠直が貞享元年（一六八四）に建立したとされている。現在も境内に忠清の廟がある。
【資料】『小石川伝通院志』
【参考】『小石川の寺院 小石川寺院名鑑』上（西田書店、二〇〇二）
【執筆者：郡嶋昭示】
