一三世紀中頃、生没年不明。聖光の門弟。熊本県宇土市西光院二世。安貞二年(一二二八)、聖光から熊本西光院で『授手印』を伝授され、この伝本が「生極楽伝承本」として転写本を含め三本現存する。巻末には聖光直筆と伝えられる施入状が認したためられており、聖光の高弟の一人であったと考えられる。
【参考】阿川文正『末代念仏授手印』解題(聖典五)、同『聖光上人伝と〈末代念仏授手印〉』(善導寺、二〇〇二)
【参照項目】➡西光院
【執筆者:郡嶋昭示】