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三条教則批判建白書

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんじょうきょうそくひはんけんぱくしょ/三条教則批判建白書

明治五年(一八七二)一二月に浄土真宗本願寺派の島地黙雷が作成した、三条の教則を批判する建白書。当時教状視察のため渡欧中だった島地は、教則にある敬神愛国の理念は敬神(宗教)と愛国(政治)とが混淆したものであるとして、政教分離の観点から教則を批判し、また、神道を未開なものとして排斥、国家が宗教を造成して強制するのは信教の自由に反すると主張した。島地はこの建白書を帰国する由利公正に託し、その提出を依頼した。


【参考】小川原正道『大教院の研究—明治初期宗教行政の展開と挫折』(慶応義塾大学出版会、二〇〇四)


【参照項目】➡三条の教則


【執筆者:小川原正道】