きいっしんしょうじんねんぶつしちごきしき/起一心精進念仏七期規式
一巻。別名『七期規式』。清・行策定。康熙年間(一六六二—一七二二)初期述。『阿弥陀経』の所説により、七日間一心不乱に念仏する法会の規約。内容は、事例・罰例・疏文と金善「普仁七日念仏記」が附録としてある。事例には道場の設え、法会の次第、食事の作法などが詳細に記されており、罰例では金銭をもって上中下の罰則を定めている。明末清初において、僧俗がともに参加するこの法会は特異であり、当時の仏教の世俗化を知るための好資料といえる。
【所収】続蔵六二
【資料】『浄土警語』「起精進七期示衆」(続蔵六二)
【執筆者:石上壽應】