一冊。『吉水辟邪訓疏』、『一枚起請辟邪訓』とも呼ばれる。大我著。『略伝集』によれば寛延元年(一七四八)の編。刊本には同二年の序と跋がある。本書は著者が乳母の冥福のために著した、『一枚起請文』の注釈書である。内容は『一枚起請文』が仏意・仏願・仏教に適うものであることを明かし、『一枚起請文』という題名を釈す。その後、七つの科判によって本文を注釈している。
【執筆者:瀧沢行彦】