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民俗学

提供: 新纂浄土宗大辞典

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みんぞくがく/民俗学

世代を超えて伝えられる民衆の風俗や習わしなどを研究対象とする学問。民俗学を築き、日本民俗学の父と称せられたのは柳田国男(一八七五—一九六二)であった。柳田以後の民俗学の進展は、近代以降の宗教観に疑義を呈し、現代の環境問題、弱者に対する差別の問題、人生の根本問題—生老病死—の意味付けなど、実践課題の解決にかかわっていくことが期待された。


【参考】柳田国男『民間伝承論』(共立社、一九三四/『定本 柳田国男集』二五、筑摩書房、一九六四)、大藤時彦「日本民俗研究小史」(『ひだびと』六—七・八・九・一〇、七—一、なお、一九七九年に歴史国書社から復刊)、宮本常一「民俗研究史」(『社会経済史学』一〇—九・一〇、一九四一)、関敬吾「日本民俗学の歴史」(『日本民俗学大系』二、一九五八)、直江広治「民俗学」(『人類科学』一二、一九三三)、和歌森太郎『新版日本民俗学』(清水弘文堂書房、一九七〇)、桜井徳太郎『日本民俗宗教論』(春秋社、一九八二)、宮家準『宗教民俗学』(東京大学出版会、一九八九)


【参照項目】➡仏教民俗学


【執筆者:藤井正雄】