「実導」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じつどう/実導
延慶二年(一三〇九)—嘉慶二年(一三八八)一一月一一日。号は仁空。勅諡号を円応という。本山義の大成者。藤原為信の子。西山往生院(三鈷寺)八世、本山義流祖示導に師事して西山教学をきわめ、法兄示浄のあとを受けて一〇世を継承し、本山義を大成して西山教学の宣揚と弘通に尽くした。円・密・戒・浄に広く通じ、その述作は『弘深抄』九巻、『西山上人縁起』六(八)巻、『論議鈔』八巻、『円戒暁示鈔』二巻など多義大部に及ぶ。弟子に頓証、照慧、正睿、円慧などがいる。
【資料】『総系譜』下(浄全一九)、『法水分流記』(野村恒道・福田行慈編『法然教団系譜選』青史出版、二〇〇四)
【執筆者:伊藤正順】