「色法・心法」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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しきほう・しんぽう/色法・心法
いろ、かたちをもつすべての存在と心そのもの。Ⓢrūpa-dharma, citta-dharma。色法には質礙という同時に同一個所を占有できない性質がある。眼・耳・鼻・舌・身の五感覚器官によって捉えられるすべてを色法という。アビダルマでは、心所法(心のはたらき)をそれぞれ一法として数えるが、心法は心所法と区別した心そのものをいい、心王、心とも意とも識ともいう。一方、心法をときに心所法を含めていう場合もあり、この場合は心および心のはたらきの一切を含めたものをいう。
【資料】『俱舎論』三、『大乗荘厳経論』、『糅鈔』
【執筆者:西村実則】