「浄土宗綱要」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうどしゅうこうよう/浄土宗綱要
明治二七年(一八九四)九月、浄土宗務所学務課発行。宗学教校第一年級の教科書として編纂されたもの。第一章「史伝」は「歴史」と「紀伝」の記述に分かれ、「歴史」ではインド、中国、日本と伝播する浄土教の概略が、「紀伝」には簡潔な法然の伝記とともに高倉天皇、後白河法皇、後鳥羽上皇への授戒、および円光大師から慈教大師にいたるまでの諡号授与が述べられる。第二章「宗義」では正依経典、宗名、判教、宗意について解説し、宗意は、要領、安心、起行、作業に分けて概説している。なお本書の韓国語版が光武五年(明治三四年〔一九〇一〕)、浄土宗京城教会より刊行されている。
【執筆者:西本明央】