「浄土十勝箋節論」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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じょうどじっしょうせんせつろん/浄土十勝箋節論
一四巻。『浄土十勝論』ともいう。澄円撰。澄円の自序には、正中元年(一三二四)の記述が見られるので、この頃の成立であろうか。第九巻末の澄円の識語には、文保元年(一三一七)から数種の年次が見られ、本書を他僧に見せたり、講義を行うなどの旨が記されている。一一〇の章を立て、浄土宗の教えが勝れていることを明かす。のちに、本書に対する種々の疑問に答えるため、『浄土十勝論輔助義』四巻を追加している。
【参考】室町期における諸宗兼学仏教研究会「室町期における諸宗兼学仏教の研究(一)~(五)」(『大正大学綜合仏教研究所年報』三二~三六、二〇〇〇~二〇一四)
【執筆者:角野玄樹】