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「長行」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版

じょうごう/長行

ⓈgadyaⓈcūrṇikaの訳語。仏典中の表現形式の一つ。語数・韻律に制限のある略説の偈頌に対して、それらに制限のない広説の散文をいう。仏典は偈頌と長行の組み合わせからなる。その定義はインドのカーヴヤ理論や、中国撰述註疏に一部確認できるが、インド撰述仏典には確認しがたく、十二分教中の応頌(重頌)の説明において若干の言及が見られる程度。例えば玄奘訳『顕揚聖教論』には「応頌とは長行の後の諷頌を謂う。及び所説の不了義経を略挙す」(正蔵三一・五三八中)と、わずかに触れられる。


【執筆者:中御門敬教】