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「五重講説」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

ごじゅうこうぜつ/五重講説

二巻。岩井智海口述。昭和六年(一九三一)六月、浄土教報社刊。八日間の五重相伝における、全二〇席(序説一・初重二・二重一〇・三重一・四重五・第五重一)の勧誡を記録したもの。宗義の肝要を外れることなく、戦時下における人格形成や処世訓など、自己体験をもとに豊富な譬喩因縁をもって説かれている。


【所収】『浄土宗布教全書』一三、一四、『浄土宗選集』八、九


【参照項目】➡岩井智海


【執筆者:後藤真法】


林霊法口述。昭和五五年(一九八〇)一一月三日、大阪教区相坂組一心寺発行。一心寺において昭和五四年(一九七九)二月一三日より六日間開筵された結縁五重相伝の勧誡録。勧誡は全一七席。第六席までを序説とし、初重に一席、二重に六席を割り当て、第一四席前半を三重、後半から四重に入り、さらに二席を加えて「二河白道」を説き、第一六席の終盤から第一七席を第五重と配当。讃題には三つの席を除き『法句経』を引いている。最終席では、平和主義に根ざした「新興仏教青年同盟」に参加した口述者の林が、一年の投獄生活と両親の死を経て得た真の信仰への目覚めが語られている。


【参照項目】➡林霊法


【執筆者:八木英哉】