「弘覚大師」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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こうかくだいし/弘覚大師
文化八年(一八一一)法然六〇〇回遠忌に光格天皇より加諡された大師号。前年に所司代酒井忠進を通じて幕府へ願い出て、「勝手次第」との返答により加諡が決まった。当初知恩院側で考えていた称号は「選択」と「万徳」であったが朝廷の役人に却下されたため、再度「光教」「観機」「弘覚」「戒光」「弘済」を提出し、「弘覚」と「弘済」に絞られた。最終的にはどちらでもいいということになり、知恩院側で「弘覚」を選んだ。同年正月一八日、勅使西洞院信順が知恩院へ参向した。
【資料】知恩院所蔵『大師六百回遠忌日鑑』
【参照項目】➡大師号
【執筆者:伊藤真昭】