「拘崙闍」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版
くろんじゃ/拘崙闍
鳥の名。Ⓢkrauñcaの音写語。拘嚧安遮とも音写する。『大威徳陀羅尼経』(正蔵二一・七八五下)では穀禄鳥と註記され、『翻訳名義大集』では鳳凰、鶴と漢訳されるとする。一般に帝釈鷸であるとされるが、モニエル等の梵英辞典ではcurlewと訳されることから、大杓鷸のことであろう。梵文『阿弥陀経』で「かの仏国土には、白鳥やクラウンチャや孔雀がいる」(浄全二三・一九八)と用いられるが、漢訳で相当する鳥は明らかでない。他方この個所で、三鳥のさえずりは仏の教えとなって、人々を教化するとされ、また、三鳥は三悪趣としての畜生ではなく、阿弥陀仏によって化作されたものとする。
【執筆者:榎本正明】