「九条兼実の問に答うる書」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:22時点における最新版
くじょうかねざねのといにこたうるしょ/九条兼実の問に答うる書
法然が九条兼実の問いに答えた手紙。正徳版『拾遺漢語灯録』には『答博陸問書』として収載されている。『昭法全』に二編が収録されており、其一が漢文、其二が和文である。其一・其二ともに内容はほぼ同じで、兼実の三つの問いに対して法然が回答を示すものとなっている。質問の大意は、信心が定まった者が、その後に念仏を称えなくなったり、また罪を犯したりしても往生が叶うのかというものであり、それに対して法然は、そのような者には往生が遂げ難いことを明かしている。
【所収】昭法全六〇八~一〇、浄全九・四六四下~五下、法伝全三六六下~七下
【執筆者:石田一裕】