「阿弥陀経疏鈔演義」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版
あみだきょうしょしょうえんぎ/阿弥陀経疏鈔演義
四巻。明・文賢(—一六三九)口述、智願修訂。現存本は文賢の弟子智願によって修訂されたため、『阿弥陀経疏鈔演義定本』ともいう。文賢の生存時期から、おそらくは一七世紀初めの成立。著者の文賢は、明の僧侶で陸氏。袾宏の弟子として知られ、字は古徳という。本書は袾宏『阿弥陀経疏鈔』を分かりやすく解説したもので、袾宏浄土教を理解する最も権威ある解説書と位置づけられている。浄土諸経論および『華厳経』『楞厳経』『大智度論』『起信論』等を引用しつつ、それらの大乗経典を深く理解することによって浄土教の信仰をもち、極楽往生を願って称名すれば極楽へ往生できることを説くのが『阿弥陀経疏鈔』の主旨であることを示そうとしている。ただし、浄土については唯心浄土の立場に立っている。
【所収】続蔵二二
【参照項目】➡阿弥陀経疏鈔
【執筆者:肖越】