「和尚」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:21時点における最新版
かしょう/和尚
授戒にあたり、師となって戒を授ける人。また一般的には「おしょう」と読み、「お坊さん」などと同様に住職や僧侶のことを意味する語。Ⓢupādhyāyaの俗語形の音写語。鄔波柁耶、和上、和闍とも音写され、親教師、近誦などと漢訳される。南都諸宗は「わじょう」、天台、浄土は「かしょう」、禅宗は「おしょう」と呼び習わす。律宗は和上の字、その他は和尚の字を用いる。ただし、授戒では和上の字を用いる。浄土宗では伝宗伝戒(加行)以降の僧侶に用いる呼称であり、授戒の時には和上と呼び分けている。大雲の『啓蒙随録』には「僧の功徳は師の力により生ずる義を以て師に力生の名を得たり。又親教師という。正しく、教を受ける師を云う。又戒師を称す」というように和尚は師匠を表す用語である。
【資料】『一切経音義』(正蔵五四・三八四下)、『翻訳名義集』(正蔵五四・一〇七四上)、『四分律刪繁補闕行事鈔』(正蔵四〇・三一上)
【執筆者:大澤亮我】