「大沢見聞」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:21時点における最新版
おおさわけんもん/大沢見聞
「良栄見聞」「栄見聞」ともいう。良栄理本による注釈書類の総称。良栄は名越派聖観に師事し、後に下野国大沢(栃木県芳賀郡)に円通寺を創建し、ここを拠点として名越派の立場から教化・述作に努めた。よって良栄の著した注釈書類を「大沢見聞」という。名越尊観の『十六箇条疑問答』の注釈書である『十六箇条疑問答見聞』をはじめ、主に良忠の述作に対する注釈書を著す。ただし『安楽集私記見聞』の撰者を良栄とすることには疑義がある。
【参考】藤堂祐範編『浄土教古活字版図録』(貴重図書影本刊行会、一九三四)、今岡達音「安楽集私記見聞解題」(浄全二一)、玉山成元「名越派とその叢書解説」(続浄一〇)
【参照項目】➡理本
【執筆者:米澤実江子】