「普想観」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
ふそうかん/普想観
『観経』において、極楽世界を目の当たりにするために順次に説かれる観法のうちの第一二観のこと。自らについて、西方極楽世界に生じて蓮の華の中で結跏趺坐するなか、華が閉じているさま、開くさまを観想し、華が開くに当たっては五〇〇の光が飛び込んできて我が身を照らすと観想する。さらに眼がはっきり見えるようになり観想すると、虚空に仏・菩薩が満ち満ちているのが見え、水鳥樹林や諸仏の音声がみな仏の教えを説き、それがまた十二部経と合致するという。そして、その教えを忘れてはならないとする。なお『観経』自身は普観想と言い、『観経疏』では普観と言う。
【参考】浄土宗総合研究所編『現代語訳 浄土三部経』(浄土宗、二〇一一)
【参照項目】➡十六観
【執筆者:袖山榮輝】