「般舟讃私記見聞」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版
はんじゅさんしきけんもん/般舟讃私記見聞
一
一巻。『般舟讃見聞』『般若見聞』ともいう。聖聡著。良忠『般舟讃私記』の注釈書。名越派の良栄理本にも同名の書がある。内容は基本的に随文解釈であるが、念仏三昧、般舟三昧の異同、三業分別については、問答を立て私見を述べている。聖聡伝によれば、応永一七年(一四一〇)四月に、善導著作行儀分の講会が行われたとあり、本書はその講録を整理して成立したものと推定されている。
【所収】浄全四
【資料】『鎮流祖伝』
【参考】紀氏隆真「解題」(浄全二一)、大谷旭雄「『般舟讃私記見聞』について」(『聖聡上人典籍研究』増上寺、一九八九)
【執筆者:東海林良昌】
二
二巻。「大沢見聞」(「良栄見聞」「栄見聞」とも)の一書。名越派の良栄理本著。室町時代の成立。善導『般舟讃』と、それに対する良忠の注釈書『般舟讃私記』の両書に対する注釈書。『般舟讃私記』のみの注釈ではなく、『般舟讃』に対しての注釈も同時になされている。良栄は良忠の多数の著書に注釈しており、それらをまとめて「大沢見聞」等と称している。
【所収】浄全四
【執筆者:曽和義宏】