「伝肇寺」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版
でんじょうじ/伝肇寺
神奈川県小田原市城山。樹高山西照院。みみづく寺ともいう。神奈川教区№二二八。正安二年(一三〇〇)頃、無極斉という道心者が草庵を結んでいたが、永徳三年(一三八三)良肇を開山として創建された。感誉存貞は当寺にて出家した。創建当初は筋違橋町(小田原市南町)にあったが、天正一五年(一五八七)朝倉右京進の地を買得して現在地に移る。関東大震災にて倒壊廃寺となったが、昭和初期に旧蹟を惜しみ千葉満定が再建。また詩人北原白秋は一時当寺の境内に「木菟の家」を建てて住み、多くの童謡を世に送った。
【資料】『蓮門精舎旧詞』一八(続浄一八)
【参考】大橋俊雄『浄土宗神奈川教区寺院誌』(神奈川教区教務所、一九六二)
【執筆者:石川琢道】