「伝語金鍮論」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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でんごきんちゅうろん/伝語金鍮論
勤息義城述。明治二三年(一八九〇)九月、京都一心院刊。福田行誡の『伝語』に対する反駁書の一つ。本書は養鸕徹定・堀尾貫務・獅子吼観定の序文、自序、本文、駒込浄心寺杜多栄伝の跋文からなる。明治二三年四月に神谷大周の『結縁五重筌蹄』が出版され『伝語』の説を擁護したのに対し、改めて『伝語』を批判した本である。『伝語』は初重に『選択集』を採用し、五通五箇を廃止し、布薩を妄伝としたことが論駁の中心となった。
【所収】『平成新修福田行誡上人全集』五(USS出版、二〇一一)
【参考】恵谷隆戒『概説浄土宗史』(隆文館、一九七八)
【執筆者:石川達也】