「宇都宮善道」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
うつのみやぜんどう/宇都宮善道
安政三年(一八五五)五月一五日—昭和三年(一九二八)八月二二日。満蓮社声誉融阿円応。明治大正期の宗政家。愛知県生まれ。幼少から現在の京都市中京区裏寺町通・称名寺の宇都宮貫道に師事して研鑽に努め、明治六年(一八七三)石井大宣に宗戒を受けた。同三〇年に称名寺の住持となり、同三二年に宗会議員に初当選し宗政に尽力。宗会議長の重職をつとめた後、大正二年(一九一三)に執綱となる。同三年九月には(財)浄土宗報恩明照会寄附行為ならびに法人設立登記が完了し、初代総裁には当時管長であった山下現有、会長に宇都宮善道が就任。翌年第一二次宗会に提出した寺院及等級規則更正案の可決によって、その後の宗財政が安定の兆しを見せた。その他にも法式条例・本山条例など教団制度上重要な法令を制定するなど浄土宗政の財政面・制度面にわたって大きな貢献をなした。
【参考】開設百周年記念事業実行委員会『浄土宗宗議会 百年の歩み』(浄土宗宗議会、二〇〇一)
【執筆者:江島尚俊】