「土川勧学宗学興隆会」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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つちかわかんがくしゅうがくこうりゅうかい/土川勧学宗学興隆会
土川善澂の知恩寺六八世就任を記念し設立された会。本会の暫定規約第一条には「土川善澂師の大本山晋董を記念して宗学の興隆を企図するを以て目的とす」とある。また第四条には具体的な活動内容が示されており「勧学土川善澂師の著述刊行、勧学土川善澂師の宗学講筵の開設、其他宗学興隆に関する諸事業」を行うとされている。発起人は藤堂祐範、事務所は京都市下京区の永養寺に置かれた。ただし実際の主な活動実績は、土川が他界した昭和五年(一九三〇)三月以降に行われた重要宗典の校合・出版であった。本会による刊行物としては、同五年に『昭和新訂末代念仏授手印』(林彦明編纂)、同六年に『蓮門真訣五重本末講義』、『選択本願念仏集』(後に藤堂祐範による校訂版が再刊)などがある。
【参考】『浄土教報』一七五九
【参照項目】➡土川善澂
【執筆者:江島尚俊】