「選択集秘鈔」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
せんちゃくしゅうひしょう/選択集秘鈔
五巻。覚融行観撰。成立年代は不明だが、永仁年間(一二九三—一二九九)頃と考えられる。はじめに本書の縁起、撰者の伝記、『選択集』の題号について述べている。ことに題号の『選択本願念仏集』の読み方について、法然が「本願ヲ選択スル念仏集」という文点があるが、西山派では阿弥陀仏が「選択スル本願念仏」を法然が「集」めたものとするとしている。また、本書は『選択集』四の廃立・傍正・助正の名目(述語)の三重をもって本願念仏について述べており、さらには第一・第二章段は序分、第三章段は本願念仏について取りあげられていることから正宗分、第四章段からは流通分であると分類している。
【所収】浄全八、西全別巻四
【参考】稲垣真哲「行観上人著選択集秘鈔(私記)解説」(西全別巻四、一九七四)
【執筆者:中西随功】