「受嚫偈」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:27時点における最新版
じゅしんげ/受嚫偈
檀信徒などから布施を受けたときに、その功徳が円満ならんことを念じて唱える偈文。嚫とは施の意味で施主が布施をする物品・金銭を意味する。「達嚫偈」「施財偈」ともいう。「財法二施 功徳無量 檀波羅蜜 具足円満」。財施と法施の二施は計り知れず布施行を具足し円満せん、と訳される。『永平元禅師清規』上(正蔵八二・三二七下)、『諸回向宝鑑』(二・一九オ・四四)には、布施を受けたときこの偈文を唱えるとある。布施は施す人、受ける人、施物の三種が清浄(三輪清浄)でなくてはならず、お礼をいうべきではない。代用偈文として「能施所施及施物の文」がある。
【参照項目】➡布施
【執筆者:陣川隆行】