二巻。持阿良心撰。本書は藤田派の良心が師である性心より受けた『疑問抄』についての口授を記したもの。解釈の中において「私云」として自説を述べている。『疑問抄』に関する研究の好資料であるとともに、良忠の事跡について触れている点もあるなど、貴重な記述がみられる。
【所収】浄全一〇
【参照項目】➡決答授手印疑問抄
【執筆者:沼倉雄人】