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「釈浄土群疑論の研究」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版

しゃくじょうどぐんぎろんのけんきゅう/釈浄土群疑論の研究

金子寛哉著。平成一八年(二〇〇六)三月、大正大学出版会刊行。本書は懐感群疑論』の全体像の解明と後世への影響を把握すべく、『群疑論』成立時の社会状況を明らかにし、また『群疑論』の書誌学的整理と引用経論の検討、さらには教義上のさまざまな問題について網羅的研究を行っている。また法然以前からその門下に至るまで、諸師の著作中における『群疑論』の引用状況を精査し、日本浄土教における『群疑論』研究の重要性を指摘している。本書のように隋代から唐代初期に至るまでの阿弥陀仏信仰の展開を整理するといった研究方法は、今後の中国浄土教研究において大きな指針を示すものである。


【執筆者:杉山裕俊】