「一枚起請之註」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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いちまいきしょうのちゅう/一枚起請之註
一冊。『一枚起請文之註』『一枚起請註』『一枚起請文註』ともいう。聖冏撰。西方極楽浄土に往生することを志す立場から『一枚起請文』を註釈したもので、「施化利生門」(解義分)と「発迹入源門」(仰信分)の二つに分けて随文解釈した書。しかし「為証以両手印」/「浄土宗の安心起行」以下の文を記すものではない。諸刊本間に字句の異同が多いので、本書の内容検討には注意を要する。
【所収】浄全九
【参考】林彦明「一枚起請文の研究」(『専修学報』二、一九三四)、藤堂恭俊「一枚起請文註釈書目録の作製と撰者考」(『仏教文化研究』一六、一九七〇)、小川竜彦『一枚起請文原本の研究』(『浄土宗学研究叢書〈祖師篇〉』国書刊行会、一九八四)、安達俊英「法然『一枚起請文』の文献的性格」(佛教大学総合研究所紀要別冊『浄土教典籍の研究』、二〇〇六)
【参照項目】➡一枚起請文
【執筆者:米澤実江子】