「浄土宗要集聴書」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうどしゅうようしゅうききがき/浄土宗要集聴書
二巻。『西宗要聴書』『鎮西宗要聴書』ともいう。文応元年(一二六〇)良忠述。聖光『西宗要』の註書であるが、『西宗要』に八〇ある論題のうち、七五題に対して註解を施している。良忠が聖光より相伝した口決を整理し、採り上げた論題について聖光の説を中心に良忠の私解を加えて細釈し、相伝の宗義を示したもの。鎮西白旗流において『西宗要』とともに重んじられ伝書とされていた。文政二年(一八一九)版に附されている実海の後跋によれば、流布本に誤字が多いため、鹿ヶ谷法然院に所蔵される蓮勝の伝本を用いて諸本と校合し、さらに白弁・妙瑞の註を標したとされている。なお『浄全』所収のものは、この冠註をまとめて末尾に附している。
【所収】浄全一〇
【参照項目】➡浄土宗要集一
【執筆者:沼倉雄人】