「浄土三経相伝鈔」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版
じょうどさんぎょうそうでんしょう/浄土三経相伝鈔
一冊。良定袋中述。慶長一六年(一六一一)一一月三日成立。袋中が記した「浄土三部経」の相伝注解の書。『無量寿経』では我聞如是・五劫思惟・十八願の肝心・十二光仏・弥陀五智・大経付属の六題、『観経』では光台現国・住立空中・六十万億の分量・九品の四題、『阿弥陀経』では題号・対告衆数度・応当発願・諸仏出舌・付属無文の五題、都合一五の相伝題目をあげて注釈している。これは、袋中が名越派に代々相伝されてきた三部経の解釈を整理したものであり、五重のような組織で伝えていたと考えられる。
【所収】続浄一〇
【執筆者:𠮷水成正】