「作意」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版
さい/作意
注意すること。自ら注意を向けること。心所法の名。Ⓢmanaskāra。俱舎では十大地法の心所の一つ。唯識では五遍行の心所の一つ。『俱舎論』七では作意を、自相作意、共相作意、勝解作意の三種に分け(正蔵二九・四〇上)、『瑜伽論』三三では、了相・勝解・遠離・摂楽・観察・加行究竟・加行究竟果の七種に分ける(正蔵三〇・四六五中~下)。作意は、一切の心王(心の働きの本体)に随伴して起こる心作用であって、心を覚醒せしめ、外部の対象に向かい、注意を向けさせる精神作用のことである。
【資料】『大乗荘厳経論』七、『顕揚聖教論』三、良栄理本『東宗要見聞』第四見聞
【執筆者:薊法明】