「啓信雑説」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版
けいしんぞうせつ/啓信雑説
一巻。清・周思仁輯。人々を浄土信仰に導くために仏教の説話や言説などを収録し、浄土を信じる重要さを強調したもので、序文、目次と本文二八篇からなっている。序文によれば、往生浄土の教説は、大智慧の人は宿福が深厚で、素質も優れているために教化することが容易であるとしている。また、愚夫・愚婦は何の先入観も知識もないため、教えを素直に信じるが、読書人は偏った先入観を固く持っており、正しい道や良言があっても傾聴する耳を持たないために教化するのはもっとも難しい、とある。読書人がそうした偏見から脱却するよう促し入信の道を示すという宗旨で、本書を編纂したという。
【所収】続蔵六二
【執筆者:陳継東】