「阿弥陀経通賛疏」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:18時点における最新版
あみだきょうつうさんしょ/阿弥陀経通賛疏
三巻。基の撰と伝わる。成立年次不詳。元照『阿弥陀経義疏』上(正蔵三七・三五七下)や宗暁『楽邦文類』(正蔵四七・一六六中)では真撰説を支持しているが、基に仮託された可能性が極めて高いと考えられる。内容的には第一総叙源由、第二別明宗旨、第三彰経体用、第四翻訳時人、第五論於頓漸、第六正釈経文という構成で、第一から第五を序文で論じ、第六において経題と経文を注釈している。ただし同じく基撰と伝わる『阿弥陀経疏』からの転載が多数ある。近年の研究では、撰述者を玄法寺行真とする資料が報告されている。
【所収】浄全五、正蔵三七
【参考】望月信亨「慈恩大師の浄土に関する著書及び其の所説」(『浄土教之研究』仏書研究会、一九一四)、李研淑「海印寺腹蔵遺物から出た阿弥陀経疏写本の性格」(『仏教学レヴュー』八、二〇一〇)
【参照項目】➡安楽の十勝
【執筆者:柴田泰山】