「戒門往生」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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かいもんおうじょう/戒門往生
律宗における往生のこと。戒門は戒律に関する経説をも意味するが、ここでは教団としての律宗を指す。法然は、『観無量寿経釈』(昭法全一一三)の中で、往生の志があって五戒・八戒・沙弥戒・声聞具足戒・菩薩三聚浄戒・菩薩十重四十八軽戒を持し、三千威儀・八万威儀を守ること、これを八宗の中に配当すれば、律宗における往生であるとし、浄土宗の往生と区別している。無住の『沙石集』一〇末にも、「戒門・天台・真言」と、戒門が律宗を指す用例がある。
【執筆者:東海林良昌】