「天野四郎」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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あまのしろう/天野四郎
一二~三世紀頃、生没年不明。耳四郎ともいい、教阿弥陀仏と号した。河内国天野(大阪府河内長野市)の出身。家系不詳。もと強盗の張本人であったが、晩年に床下で法然の説法を聴いて改心し、法然に帰依して長く教戒をうけた。のち相模国河村(神奈川県足柄上郡山北町)に下り、法然の教えにしたがって本願念仏を信じ、往生を遂げたという。先業、罪悪に関係なく念仏すれば往生できる事例として、諸伝記に書かれている。
【資料】『四十八巻伝』二〇(聖典六)、『古徳伝』、『九巻伝』四上(共に法伝全)、『翼賛』二〇(浄全一六)
【執筆者:小此木輝之】