「往生礼讃光明抄」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:21時点における最新版
おうじょうらいさんこうみょうしょう/往生礼讃光明抄
二巻一冊。長西撰、永源書写、湛睿手沢。諸行本願義の立場から書かれた『往生礼讃』の註釈書。同じく金沢文庫所蔵の長西撰『観経疏光明抄』『法事讃光明抄』の書写・手沢が本書と同一人であること、両書の書写年代が長西入寂直後の文永五—六年(一二六八—一二六九)であることから、同時期の長西撰と推定される。また表紙の記述から第一巻が欠如していることが分かる。諸行本願義は旧仏教側には親近感を与えるものであった。本書は他の諸行本願義の著書とともに諸宗包容の立場を取る金沢称名寺に所蔵された。
【参考】塚本善隆「金沢文庫所蔵浄土宗学上の未伝稀覯の鎌倉古鈔本」(浄土学五・六、一九三三)
【参照項目】➡往生礼讃
【執筆者:石上壽應】