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「陸捌弘願釈」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:35時点における最新版

りくはちぐがんしゃく/陸捌弘願釈

二巻(下巻のみ現存)。作者未詳。建長七年(一二五五)の写本が存在するので、成立はそれ以前。表題の「陸(六)捌(八)弘願」とは四十八願のこと。本書は静照四十八願釈』に対する注釈書と考えられており、現存部分は第三十願から第四十八願に対する注釈に当たる。基本的に静照四十八願釈』を引用し注釈するが、若干引用されない部分もある。金沢文庫に建長七年に書写された巻子本と、文永一二年(一二七五)に書写された冊子本が存在する。冊子本の筆師は信円とあるが、詳細は不明。


【所収】恵谷隆戒『浄土宗第三祖然阿良忠上人伝の新研究』(金尾文淵堂、一九三四)


【参照項目】➡四十八願釈


【執筆者:石田一裕】