「円宗文類」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えんしゅうもんるい/円宗文類
二二巻。巻一、一四、二二の三巻のみ現存。高麗・義天(一〇五五—一一〇一)著。中国や新羅・高麗の華厳教学(円宗)の要文をテーマごとに集成したもの。行観の『選択集秘鈔』一に法然一八歳以後の緒宗修学の師に関して「華厳の師は慶賀法橋、此の人後ち戒を受けて師弟となる。その布施は円宗文類なり」(浄全八・三三六下)とある記事は、本書が一二世紀前半に日本へ伝来したことを示す。
【所収】『楽邦文類』(浄全六/続蔵五八)
【参考】吉津宜英・柴崎照和「義天編纂『円宗文類』巻第一—解題と翻刻—」(『駒沢大学仏教学部研究紀要』五六、一九九八)
【執筆者:吉津宜英】