「箕田」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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みた/箕田
武蔵国箕田郷。戦後の市町村合併に伴い、埼玉県北足立郡鴻巣町に編入された。現在の鴻巣市箕田に比定される。良忠が創建した勝願寺の所在地。『本朝高僧伝』所収「良忠伝」、『鴻巣勝願寺志』等によれば、執権北条経時(一二二四—一二四六)が箕田郷を佐介谷蓮花寺へ寄進し、良忠はこの地に赴き、勝願寺を建て、良暁をはじめ多くの門下に教えを説いた。良暁は白旗郷において教義を広め、付法の定慧は箕田郷に移って活動したとされる。
【資料】『新編埼玉県史 通史編二 中世』(埼玉県、一九八八)、「相州光明寺沙門良忠伝」(『本朝高僧伝』一五、仏全一〇二)、『鴻巣勝願寺志』(浄全二〇)
【執筆者:米澤実江子】