「布薩伝時処年号相違決」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版
ふさつでんじしょねんごうそういけつ/布薩伝時処年号相違決
一巻。岸了撰。正徳六年(一七一六)述。法然が善導から夢中相伝されたとする布薩戒の伝授の時期と場所について指摘するもの。これに三説を挙げ、一つ目は、承元五年(一二一一)正月に勝尾寺で相承し、同年(建暦元年)八月は広戒儀、一二月は略戒儀の制作時とする。二つ目は、承安五年(一一七五)三月の相承、建暦元年の勝尾での影現はおそらく治定であるとする。三つ目は、承安五年三月に大谷で相承、建暦元年正月の来現は法然に布薩戒の顕伝を勧発するためとするものである。以上の三説を解説するが、最終的な結論は明言していない。
【所収】続浄一三
【参照項目】➡布薩戒
【執筆者:髙津晴生】