「法の道芝」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:31時点における最新版
のりのみちしば/法の道芝
二巻。貞極著。草稿本は正徳六年(一七一六)の成立。宝暦六年(一七五六)に再度編集され、刊行された。法然『一枚起請文』についての法談などを筆録したもの。本書は貞極が正徳六年五月一日から九日に書き記したもの。五月一日・二日・五日・八日・九日についての記述がある。一日から八日については、天候や出来事を因縁として無常や煩悩などの事柄について論じられる。巻上の後半から下巻は九日に訪れた「例の男」(二日と五日に登場した恵定房か)との『一枚起請文』を中心とする一三の問答が記されている。往生の時を待つ貞極の心情が伝わる文献である。
【所収】『国文東方仏教叢書』二輯、法語下、『四休菴貞極全集』下
【資料】『貞極大徳伝』(浄全一八)
【執筆者:郡嶋昭示】