「竹林房」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版
ちくりんぼう/竹林房
比叡山の東塔北谷八部尾にあった房(『明義進行集』)。竹林院とも。現在は廃房。京洛の里房は安居院と呼ばれた。澄憲・聖覚も竹林房に住して天台を学んだ。教学では竹林房流と呼ばれ、檀那流の嫡流である恵光房流より分派した。この派の祖は長耀であり、弟子の静厳は竹林院法印とよばれた。聖覚は静厳の弟子であり安居院流を大成した。臨済宗の栄西も竹林房で修学し有弁に学んだと伝える。
【参考】武覚超『比叡山諸堂史の研究』(法蔵館、二〇〇八)
【執筆者:伊藤茂樹】