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「誕生仏」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版

たんじょうぶつ/誕生仏

誕生したばかりの釈尊の姿をかたどった彫像または絵像。釈尊が生まれたときに天地を指さしたという故事にならって、左右の手でそれぞれ地と天を指し示す形式のものが多い。全裸や腰衣だけをまとう作例も見えるが、日本の作例では下半身はをまとうものが一般的である。釈尊であることを示すため、童形であるにもかかわらず肉髻にっけい白毫を備えている。早くから灌水の風習が存在したらしく、耐久性を考慮して金銅製のものが多い。東大寺の誕生釈迦仏立像(国宝)は灌水をうける容器(灌仏盤)を伴っている。日本では奈良時代と鎌倉時代以降に多くの作例が見られる。【図版】巻末付録


【参照項目】➡灌仏会


【執筆者:近藤謙】