「即心念仏弾妄録細評」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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そくしんねんぶつだんもうろくさいひょう/即心念仏弾妄録細評
一巻。霊空光謙撰。享保一五年(一七三〇)二月作、三月刊。江戸中期、即心念仏を中心とした念仏問題について、霊空はさきに『即心念仏弾妄録略箴』を著して、性慶義瑞の『即心念仏弾妄録』に反論したが、さらに微細に批判して疑義を補ったもの。『弾妄録』について節ごとに「弾曰」と始め、反論している。これ以後、霊空は老衰のためか反駁していない。
【所収】続浄一四、仏全九八
【参考】浅田正博「霊空・義瑞『即心念仏』論争考」(『大倉山論集』三四、一九九三)、福𠩤隆善「江戸中期における念仏論争」(『浄土宗学研究』六、一九七二)
【執筆者:伊藤弘道】