「禅勝房伝説の詞」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
Seishimaru (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018年3月30日 (金) 06:28時点における最新版
ぜんしょうぼうでんせつのことば/禅勝房伝説の詞
法然が、門弟である禅勝房に語ったとされる七条からなる法語集。各法語は、『和語灯録』だけではなく、様々な文献に掲載されている。本法語集は、『昭法全』で便宜的に、『和語灯録』五所収の『諸人伝説の詞』から、禅勝房に対して語られた法語のみを抜粋し、本題名のように名付けたようである。これらは、いずれも『念仏問答集』からの引用であるが、この『念仏問答集』は現存しない。内容は①踊躍歓喜の心について②往生の得否について③決定往生を思うべきことについて④罪悪と往生について⑤ひとりだちの念仏について⑥法爾道理について⑦現世をすぐべき様について、それぞれ説いている。
【所収】昭法全、『龍谷善本叢書・元亨版和語灯録』
【参考】藤堂恭俊「諸人伝説の詞について—門弟によって伝承された宗祖の詞—」(『鷹陵』一五、一九六七)
【執筆者:角野玄樹】