「釈迦毘楞伽宝」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しゃかびりょうがほう/釈迦毘楞伽宝
帝釈天が持つ宝石で、仏・菩薩の装飾品ともなる。Ⓢśakrābhilagna-maṇi-ratna。釈迦毘楞伽摩尼宝ともいう。釈迦毘楞伽(Ⓢśakrābhilagna)とは帝釈天が所持するという意味、また摩尼宝(Ⓢmaṇi-ratna)は宝石のことで、特に球状の宝石を意味する。釈迦毘楞伽宝は帝釈天の首にかけられた宝石で三十三天を遍く照らすといわれるが、『観経』で「〔観世音菩薩の〕頂上には、毘楞伽摩尼宝をもって天冠とせり」(聖典一・三〇二/浄全一・四四)というように、仏・菩薩の装飾品にも用いられる。
【執筆者:石田一裕】