「四華」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しか/四華
葬具の一つで、シカバナともいい、四花、紙花、死花などの字が当てられることもある。その形式は種々であるが、細長い白紙、または銀、金色の紙に細い切れ目を入れ、細い棒に螺旋状に巻きつけ花に見立てる。四本を一つの台や花瓶にさし、これを単独、あるいは対にして祭壇や棺の前に置く。死者の霊魂を憑依させる依代の一種とも考えられている。また葬儀後に墓地の四隅に立てる地域も見られることから、これを墓地の結界を表す忌串の幣にその起源を求める説もある。
【参考】五来重『葬と供養』(東方出版、一九九二)
【執筆者:名和清隆】